第2話:記憶の彼方

「ドラゴンボール」が頭から離れない

ふと立ち寄ったコンビニで

一番くじ

「ドラゴンボール1番くじ」というPOPに目が留まった。

「1回780円」

「A賞・B賞・・・・ラストワン」

ちょっと思い出に浸ろうと、ノスタルジーさを感じながら3枚引いた。

「B賞!フィギュア」

約2,400円かけてフィギュア1体

早速、子供へのお土産に家に持ち帰ると

「ドラゴンボールだ!」

とフィギュアに群がる我が子たち

そう、まだキャラの名前がはっきり分からないが

テレビ画面から出てきた立体的なフォルムに大興奮している。

あらためて良く見てみると、アニメの世界から飛び出たような立体的な造形

キャラを手に取ると、適度な重さと質感

リビングに1体置いて飾ってみた。

存在感はあるが、何かが足りない、子供たちの他のおもちゃと代り映えしないようにも見える。

「そんなはずはない」

スマホで「ドラゴンボールフィギュア」と検索してみた。

数あるフィギュア、一番くじの歴史が出てきた。

どれも素晴らしい。

”こういう世界”があるものだと認識し、もともと凝り性であった私は

「同じフィギュア」だけど、他とはなにか違うものを求めだしていた。